2015-07-13(Mon)

「残酷な天使のテーゼ」のテーゼとヘーゲル的「弁証法」

週末は 仙台にて過ごしていました。

ほとんど資料作りとかしつつ、ちょっと本読んだりして過ごしていたわけですが。。。


今回のタイトルは  国民的アニメ エヴァンゲリオンのテーマソングで多分 聞いたことない人は
いないのではないでしょうか?

「残酷な天使のテーゼ」からおもいついた、テーゼ(命題)の考察的なものです

エヴァンゲリオンメインの話ではないので、それを期待してきた人は回れ右でw。あ、もちろんエヴァンゲリオンのことは
私も大好きですけどね。

この歌自体は作詞をした人が、内容と関係ありませんと言っているぐらいなので、イメージはしたのでしょうが、ストーリーと
リンクしているわけではないようです。
母から子への思い(願い)みたいなものがテーマらしいですよ。その辺はまた別の話なので、今回は端折ります。


私が書きたいのはまったく別の話かもしれませんが、まず、ここでいう、残酷な天使についての補足

残酷な天使ってなんだろうね?  ということで、他の人の考察をみてると、たぶん「黙示録」にどてくる、
殺戮の天使(キリングエンジェル)こと 第7階級の悪魔の長 アバドン(Abaddon) ではないか?
とのこと、真偽はわかりませんけどね。

え、このブログってそういう話していたっけ?みたいなw。
あ、宗教チックな話では全くありませんが、、、個人的にはそういうのも好きです。

エンジェルってなんか、ほわほわ~としてかわいい♡イメージですが、ここでのキリングエンジェルは
姿形はおいといて、殺戮者ですからね。

しかしながら、天使とは本来悪に対して容赦ないといういみでは、実は日本でも社寺仏閣において
神社(神様)が一番恐ろしいと言われることと似ているように思います。


今日は、テーゼ(命題)っていったい何なんだろうね? っていう話なんですが
テーゼ(命題)とでてくると、弁証法を外せないのです。

弁証法は哲学用語です。 一つの思考方法だとおもってください。

哲学の歴史の流れ的には まずソクラテスとかがいて、そのあとまあプラトンとか、アリストテレスとか以前にも記事にした
テガルトみたいな偉い有名人が いろいろいて、 1800年ごろにでてきたのが、ドイツの哲学者ヘーゲルです。

で、このヘーゲルが提唱(確立)したのが、弁証法だといわれています。 
そしてこの弁証法ってのは、複雑怪奇で、、、w。理解するのはなかなか難しいです。

学術的には「精神現象学」という分類になるそうです。

ますますわけがわかりませんね。

ここで、テーゼに戻りましょう。

ヘーゲルの弁証法は3つで構成されています。

テーゼ(命題)とアンチテーゼ(反対命題)、そして、アウフヘーベン(二重否定・統合的な意味)

一言でいうと、「暗黙的な矛盾を明確にすること」だそうです。

たとえば 川端政子という人間を 時系列で考えると

①川端政子 が生まれた   0歳
②川端政子 小学生になる  6歳
③川端政子 中学生になる 13歳
④川端政子 成人する    20歳
⑤川端政子 現在       40歳

上記は事実です。ここで、①の私と⑤の私は同一人物と言っていいか?
という問題(命題)を投げかけます。

暗黙の了解として、川端政子であることはわかりますね?
でも全く同じか?といわれるとどうですか?
0歳の私と40歳の私が全く同じわけはありません(反対命題)から、????となってしまいますね。

またたとえば、現在の私が 髪を切りました。
では、切る前と切った後は?

川端政子であるが、全く同じの川端政子だろうか?
そもそも、川端政子とはなんなのだ?
取り巻く環境なのか、姿形なのか?
それとも知識や情報の蓄積なのか?

いや、そうではない、①と⑤は確かに違うが
だが、川端政子であることには変わりはない(二重否定・統合的) となります。



つまり今ある物事(事象)を、分解していき、検証し、最終的にと統合することで真実にたどり着こうとする手法だと
いうことです。

この延長線上に、こちらも有名な、マルクスさんが出てきます。 マルクスがこの弁証法をベースに
精神ではなく、経済(物)のほうで展開したのが、かの「資本論」ということになります。

私はこのマルクスのいう弁証法にもとづく資本論はとても面白いと思います。

彼がつきつめていったのが、経済における物の価値の等価交換、つまり商品価値を構成するものとはいったい何か?
というものです。

マルクス自体は途中で死んじゃいましたので最終的には、マルクスの意思を次いでエンゲルスが
マルクスが残した文章などをまとめ上げたといわれています。 ちなみにマルクスは字がめっちゃ汚かったらしく
エンゲルス以外解読できなかったとか(;・∀・) 今みたいにPCがあったらよかったんでしょうけどね~w。

まあ、字のきれい、汚いはさておきまして。
マルクスは資本論の中で、考え方の原則として3つを挙げています。

1 「量から質への転換、ないしその逆の転換」
2 「対立物の相互浸透」
3 「否定の否定」

ここでいう3は、先のヘーゲルの考え方と全く同じなので端折りましょう。

1については説明するとややこしくなりますので置いといて、2の「対立物の相互浸透」について
少しだけ書きます。

物の価値観とは何によって定義されるのか?
を経済学的観念から述べているわけですが、簡単に言えば、どんなものも単体で価値観を表現することは
できないというわけなんです。

一番一般的なのは、モノの価値を表すのはお金です。

いわゆる等価交換として、われわれはお金を得たり、支払ったりしているわけです。

ではその価値のベースはどこにあるのか?

経済学的観念における、モノの価値は量(これが1に通じる話)、
それを作るのに費やした労働量から算出されます。

企業において、生産効率を考えるという話をここにからめてもいいのですが(3S的にw)
今日は別の次元での話なので、逆の発想にしましょう。

世の中における、プライスレス (お金に変えられない価値がある)というものについてです。

クリスマスプレゼントとして、手編みのセーターを愛する人のために作る時間は具体的に50時間かかったとしましょう。
原価は毛糸20玉 約6000円程度、私の時給が仮に1000円としますと、5万円で、手編みのセーターの価値は
お金に換算すれば、56000円ということになる。

しかし、実際に金額をつけれはしません。

それは愛する人にあげるために作ったものだからです。 
(… というとロマンティックにきれいに終わるCMのようである。)

しかし、たとえばこういうサービスがあったとします。

手編みセーター代行業ww(実際にありそうですね)

愛するカレに手編みのセーターを贈りたい、しかし時間もないし、私は編み物が下手であると仮定する。

代行代金は 10万円だといわれたとする。

私はお金を払って依頼をするべきか、しないべきかw?

自分で作れば約半額である。
しかしプロに頼むと50時間が浮き、なおかつとてもいいものができるかもしれない。
その差額44000円だが、実際には50時間分の自分の時間の価値を買うことにもなる。。。
(はい、ここのへん、これがマルクスの資本論の②「対立物の相互浸透」であります!)

同じ毛糸を使い編み上げる(原材料は同じであり、出来上がりもほぼ同じであると仮定する)

私が彼のために自力で編むセーター56000円と 代行業者が作るセーター10万円は はたして同じ(命題)否か?(反対命題)

さて、どう答えをだすべきであろうかw?

出来上がったセーターを渡せば彼はきっと喜んでくれるであろう。
自分でつくろうが、依頼しようが出来上がる製品自体はほぼ変わらない。
対価として払うものは全然違うけれど。愛がこもっていないわけではない。
というか、愛は同じくらいこもっている気もする。
なぜならば、高いお金を払ってでも、彼を喜ばせたいというのは愛以外の何物でもない。
※仮にばれたとしても、本音を話し誤れば、きっと「君はバカだなあ・・・でも有難う」と言ってくれそうな気がする。

実際、男性の皆さん、手作りできないでしょう?
彼女へブランドのアクセやバッグを買うはずである。

もちろんお金のかからない愛もあるし、お金を愛に換算するなどナンセンスである。

が、しかし、私はお金をだしてでも彼を喜ばせたいと切実に
思っているとすればどうだろうか・・・・



アンサー

この二つは、同じようで、同じではなく、でも愛という意味では同じという結論に行き着くのである。
(アウフヘーベン(二重否定・統合的な意味))




愛のテーゼは大変奥がふかいのである。という話w。





最後の最後にアニメ エヴァンゲリオンにおける  残酷な天使のテーゼ(命題)は何だったんだろうか?
という追記です。

個人的解釈として歌詞の意味を読み解くと、

未来に羽ばたき、いつしか神話になるような未来を創ってほしい。(命題)
しかし世界は愛と悲しみに満ちている、大事なあなた(幼子)ずっと私の中に閉じ込めて守ってあげたい(反対命題)
悲しみ傷つき、それでも世界に愛はあり、私たちは生きていく、行かなければならない(二重否定的統合)

ではないかな?と思います。





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プロフィール

usaginomirai

Author:usaginomirai
(株)IMDワークス&MDファクトリーHS(株)代表取締役 の川端です。中小企業の未来をサポートする、ものづくりの地域を越えた顔の見える連携をテーマに連携事業、教育事業をベースに活動中。

ニックネームは、日本全国神出鬼没なことから、ものづくりのくノ一

MDファクトリーHS(株)
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